一眼レフを購入するとスマホやコンデジでは難しい星の写真も撮影できるようになります。
購入時のキットレンズでも設定を変更すれば綺麗な星景写真が撮れますのでその設定をご紹介しようと思います。
標準ズームレンズ
今回使用したレンズは富士フイルムの標準ズームレンズ XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS というレンズです。
私もカメラを購入した際にまず購入したレンズで、ズームレンズなのでこれ1本持ち歩けば困らないくらいに使い勝手が良いです。
景色を含める星景写真の場合は広角レンズ、星空だけを撮影する場合は標準レンズでOKです。(今回は広角域の18mmで撮影します)
F値については2.8以下の明るいレンズが良いとされていますが標準ズームレンズに多い3.5程度のF値でも撮影することは可能です。
標準ズームレンズで撮影してみてもっと綺麗に撮影したい、と思ったら明るいレンズを購入しましょう。
フィルター
フィルターは無くてもOKですが付けるとより幻想的な写真を撮影することができます。
ソフトフィルターを使うと星の小さな光をぼやけさせて大きく見せてくれるので綺麗な写真になります。
おすすめはケンコーのプロソフトンAかプロソフトンクリアです。
他にプロソフトンBもありますがフィルター効果が強すぎるのでおすすめしません。
景色も含める星景写真であればクリアを使うと景色がぼやけないので綺麗に撮影できます。
今回はプロソフトンAを使用して撮影します。
三脚
必須な機材として三脚があります。
星を撮影する場合はシャッタースピードが遅くなるので手ブレを無くすために三脚を使用しましょう。
ぶれないように固定できれば安い三脚で十分です。
設定
次にカメラ設定に移ります。
私は富士フイルム機を使っているので他のカメラでは設定名が異なるかもしれませんが同じような設定があるはずなので参考にしてみてください。
RAW
RAWで保存しておくと後から写真を編集することができます。
以降の設定値を設定しますが夜に撮った写真をその場で確認することは難しいので帰宅してからRAWを編集するとミスを減らすことができます。
ホワイトバランス
富士フイルムですと「蛍光灯3」に設定すると星空が青味がかって幻想的な雰囲気になります。
他社カメラでもホワイトバランスを調整して好きな色味を見つけてみてください。
フィルムシミュレーション
フィルムシミュレーションのVelviaを設定すると夜空の青色がより幻想的な色合いになります。
他社のカメラでもビビット系のフィルターがあれば試してみてください。
セルフタイマー
シャッターを押した際にブレが発生してしまうのでセルフタイマーを使って数秒後にシャッターを切ります。
遠隔でシャッターを切ることができるレリーズもありますがセルフタイマーで十分です。
フォーカス
オートフォーカスではピントが合わないのでマニュアルフォーカスに設定してマニュアルで合わせましょう。
フォーカス補助の設定をしてフォーカスリングを回すと画面をズームしてくれるように設定するとピントを合わせやすいです。
初めのうちは難しいかもしれませんが画面内の一番明るい星にピントが合うように何枚もチャレンジしてみましょう。
ISO
ISOは3200~6400ほどに設定しましょう。
後述の写真は2000のものもありますが3200で良いと思います。
この辺りは当日の空の明るさにも関係してきますので何枚か撮影しながら調整しましょう。
(月が出ていて明るい、近くに光害があって明るい、など)
シャッタースピード
シャッタースピードは5~20秒ほど。
ダイヤルをTに合わせてカメラ設定で5秒から始めてみましょう。
短すぎると星があまり写らなかったり、長すぎると星が流れて線になってしまったりするので何度も撮影して最適な設定を探してみましょう。
また、500 / 35mm換算の焦点距離で星が流れない最大のシャッタースピードを計算することができます。
今回使う18mmであれば35mm換算(1.5倍)で27mmなので500/27で18となり、18秒までは星が流れないので5~18秒で試すのが良い、となります。
F値
F値は解放で、そのレンズの一番明るい状態にしておきましょう。
撮影
上記の設定と標準ズームレンズで実際に撮影してみました。
人工衛星などが写り込んで光が流れてしまっていますがそれでも綺麗に撮影できたと思います。
ソフトフィルターのプロソフトンAを使っているので地上物は少しボケています。
プロソフトンクリアを使うと地上物もくっきり写るかもしれません。
まとめ
標準ズームレンズで星空を撮影してみました。
今回紹介した設定は一例で、自分のカメラや環境に応じた最適な設定があると思います。
設定次第で標準ズームレンズでも綺麗な星空が撮影できますので試してみてください。